M-STyle

ポケモンとマスキングテープ

半人前の半年目

ここ最近マステ絵が続きましたが、ここらで少しひと休み。日常2本立てです。今日は10月1日。新年度が始まって、ちょうど半年の日です。

4月から幼稚園教諭として働き始め、もう半年。4月頃よかだいぶ先生として動けるようになったかと思います。また、足の指を3本折ったり、中耳炎になったり、経験したくないことも経験しました。歩けるって素晴らしい!

夏休みが終わり、9月は私にとって試練の1ヶ月でした。今まで子どもの前で話している他の先生のサポートとして動いていたのですが、今度は私が子どもの前で話すようになったのです。最初は「何を話そう、手遊びした方がいいのかな、何をしたらいいのかな、どうしたら話を聞いてくれるんだろう……」と、前に出ても固まってしまい、子どもも私の焦りを感じ取ってザワザワしてしまう始末。自分の「できない」ところばかりが気になって、前に出るたび落ち込んでいました。しかし、ある絵本をきっかけに、私は自分に自信を持ち始めます。五味太郎さんの「いっぽんばしわたる」です。(http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1673)小さくて、言葉もシンプル。読む人によって面白さが変わるような、そんな絵本です。私は歌うのが得意なので、本文にはない「いっぽんばしわたる、どんなふうに?」という言葉にメロディをつけて歌いました。すると、子どもたちは「ゆっくり歩く!」「元気にわたる!」と、それに答えてくれます。ページをめくって「並んでわたる♪」と歌うと、子どもたちは声をあげて笑うのです。そのときの子どもの顔は、今でも忘れられません。「子どもの心をつかんだ」と実感した瞬間でした。今でも私が前に出ると「先生、いっぽんばし読んで!」と言ってくれるので、今度は「いっぽんばしわたる」の続編を買ってきて読みたいと思っています。

このことがあってから、私は「今日はこんなことしてみよう」「この話したいな」と思うようになり、子どもの前で固まることが少なくなってきました。また、子どもの前で話すようになってから、「みおり先生大好き!」「みおり先生また明日!」と、名前を呼んでくれる回数が増えました。手を振るだけでニコニコしてくれる職業なんて、先生とアイドルしかないんじゃないかと思うほどです。

さて、もう半年。まだ半年です。来週には運動会を控え、もっと忙しくなります。頑張れ私、顔晴れみおり先生。来週も子どもたちが待ってるぞ!