M-STyle

ポケモンとマスキングテープ

変わらない約束の先に-マステ絵

約束は、上書きできなかった。それは、既に決まっていたこと。約束されていたことには、抗えない。それでも……

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前回の表紙は、「プレゼント」という同人誌に収録されている「プレゼント」「wrong」というお話をイメージして描いたものでした。裏表紙は、残りの2作「弾けたホウセンカ」「雨合羽」をイメージして描いています。

この表紙裏表紙の話をいただいたとき、「雨合羽」はまだ未完の状態でした。「なんでマステ絵を始めて間もない私にわざわざ表紙裏表紙を頼んだんだろ……」と思いつつ、私の絵が認められた気がして少し浮かれていました。浮かれていたら、どん底に落とされたんです。586さんは罪な方です。

……というのも、未完の状態で「雨合羽」を読み、イメージを膨らませて絵を描いたところ、イレギュラーが起こってしまったのです。私の描いたチエちゃん(一番上のおかっぱ女の子)のポージングが、実はこのお話のキーポイントだったのです。お話が完成し、結末を知った私は、その絵のもつ破壊力になんだか申し訳なくなりました。このお話を読み終えて、本を閉じたときのチエちゃんのこの表情、このポーズ。自分で描いておきながら、心に刺さりました。

ちなみにこの同人誌「プレゼント」は頒布が終了しておりますが、収録されているお話はここで読むことができます(http://fesix.sakura.ne.jp/novels/pokemon/index.html)。とてつもなく長いので、イッキにPCで読むことはあまりおすすめしません。適度に目を休めながら読んでください。

この表紙裏表紙を描いたことで、私の絵に興味を持ってくれる人がちょっぴり増えました。ポケモンでマステ絵って、やっぱりちょっと珍しいようなのです。その物珍しさと586さんの人脈とで、絵を見てくれる人は着々と増えています。嬉しいことです。また依頼が来ないかなぁと、こっそりひっそり期待しています。本人には言いませんけどね。私はちょっぴり意地が悪いのです。

次作は、あるお話に「描いてみた」として投稿したマステ絵です。シビビールあり〼。